自治体法務の備忘録

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「一発OK!誰もが納得! 公務員の伝わる文章術」

一発OK! 誰もが納得! 公務員の伝わる文章教室

一発OK! 誰もが納得! 公務員の伝わる文章教室

 若い職員の皆さんに「伝わる文章」の書き方をどう伝えるか。私自身も悩んでいたところです。
 本書は、見開きで修正前後の文例を挙げて、何がポイントかを説明しています。文例も役所の仕事に関するものなので、イメージがわきやすい。
かの山本五十六の名言は、「やってみせ、言って聞かせて」とありました。その実践と言ってよいでしょう。
 上記の名言は「させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」と続きます。管理職の皆さんも本書を読んで、部下への指導に役立てていただけたらと思います。

「疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業」ご紹介(カミノさん)

 土木公務員ブロガーのカミノさんに拙著をご紹介いただきました。

 公務員向けの書籍は、大きく分けると、「仕事のやり方を教える本」と「仕事の知識を教える本」の2種類があります。
 「仕事のやり方を教える本」に書いてある内容は、スケジュール管理の方法、窓口や電話対応、クレーム処理の方法、上司たちとのコミュニケーション、各事務作業の効率化などです。これらは、学生時代に考えながらタスクを片付けていれば、もしかしたら既に身についているかもしれません。社会人経験者なら言わずもがなですよね。
 「仕事の知識を教える本」に書いてある内容は、予算管理、契約事務、会計事務、行政処分(行政手続法)、法律知識や法令の読み解き方、議会と議員対応について、その他にも、情報公開や訴訟や監査など…。どれも、自分が当事者になって調べなければ、身につかない重要な知識たちですよね。
 今回紹介するのは後者です。
https://kamino.blog/book1/

 拙著の特徴を端的に説明いただきありがとうございます。
 執筆に当たっては、「これって大事だけど、先輩にあんまり説明されたことないなあ」という事案を念頭に置きました。若い職員の皆さまに少しでもお役に立てたら幸いです。

橋本博之先生・連載「行政法を学ぶ」第2回

 ご紹介がすっかり遅くなりましたが、弘文堂のウェブサイト「弘文堂」スクエアに掲載の、橋本先生の連載が更新されました。

 最初のテーマは処分性です。
(略)
 当連載の第3回では、予備試験の問題を素材として具体的な解釈論を実践しますが、今回は、その準備として、「基本中の基本」となることがらを、できる限り「図」や「表」を使って「見える化」したいと思います。少々長くなりますが、ここで基礎を攻略するよう、がんばって進めましょう。
https://gyoseihou.hatenablog.com/entry/2021/04/09

 処分性は行政法の「コリコリしたところ」です。図表が豊富で、判例も多く引いたわかりやすい説明なので、ぜひご覧ください。

橋本博之先生・連載「行政法を学ぶ」

 弘文堂のウェブサイト「弘文堂」スクエアに、標題の連載が始まりました。

【第1回 行政法の「歩き方」——3つの指針】
 今回、弘文堂スクエアからのお誘いがあり、具体例に則して行政法の「使い方」を解説する記事を連載することになりました。『行政判例ノート』、あるいは、櫻井敬子先生と私の共著『行政法〔第6版〕』(弘文堂・2019)をお読みいただいている方々を念頭に、それらの(やや抽象的な)内容をかみ砕いて説明し、ケース(具体例)に則して説明したいと思います。
https://gyoseihou.hatenablog.com/entry/2021/03/12

 これが、図表も豊富で読み応えがある記事。ご興味ある方は、是非お目通しください。

ジチタイワークス「お仕事モヤモヤ相談室」第3回

 Web版「ジチタイワークス」の「お仕事モヤモヤ相談室」の第3回目の寄稿をいたしました。

国の通知や職場のマニュアルに載っていない事態には、どのような対処をすればよいでしょうか?
日々、業務にあたっていると、マニュアルに載っていない事態に遭遇することがあります。どこから手を付けていいのか迷うこともしばしばです…。
https://jichitai.works/article/details/550

「お仕事モヤモヤ相談室」の執筆は、これで一段落です。
 なお、これまで掲載の記事は、こちらです↓
第1回「法律の勉強、効率よく行う方法はありますか?」https://jichitai.works/article/details/454
第2回「条文を読んでも頭に入ってきません。何かコツはあるのでしょうか?」https://jichitai.works/article/details/465

 これで、錚々たる他の執筆者の方々と本シリーズに名前を並べるプレッシャーから解放されます(^。^;)
 他の執筆者の方々がご執筆の内容も、わかりやすく為になる内容ばかりですので、ぜひ併せてご覧ください。

政府契約の支払遅延に対する遅延利率の改定

 3月9日付け官報第447号で、改定が行われています。
 利率の根拠となる法律は、自治体についても準用されますので、関係者はご留意を。

財務省告示第四十九号
 政府契約の支払遅延防止等に関する法律(昭和二十四年法律第二百五十六号)第八条第一項の規定に基づき、政府契約の支払遅延に対する遅延利息の率を定める件(昭和二十四年十二月大蔵省告示第九百九十一号)の一部を次のように改正し、令和三年四月一日から適用する。
 令和三年三月九日
          財務大臣 麻生太郎
 「年二・六パーセント」を「年二・五パーセント」に改める。

【参考】
・令和2年 2.7%→2.6%
・平成29年 2.8%→2.7%
平成28年 2.9%→2.8%
平成26年 3.0%→2.9%
・平成25年 3.1%→3.0%
平成23年 3.3%→3.1%
・平成22年 3.6%→3.3%

「まちの未来を描く! 自治体のSDGs」

まちの未来を描く! 自治体のSDGs

まちの未来を描く! 自治体のSDGs

  • 作者:高木 超
  • 発売日: 2020/09/28
  • メディア: 単行本
 国連の示す基準に対し、自治体に何ができるのかには理解が及びにくい。
 本書では最初に、各SDGsの課題と自治体で可能な取組みが見開きで掲載され、その距離感を縮めます。
 当然ながら、SDGsは「手段」であって「目的」ではありません。
 本書では、自治体でそれが運用されるにあたって、大きな目標からの「俯瞰」と、目への「逆算」をどのように使いこなすかが検討されるべきとあります。また、事務執行の縦割りを防ぐためのSDGsの活用例の掲載も。
 コロナ渦で将来が見通せない現在、それらの手法は改めて意味を持つものでしょう。