自治体法務の備忘録(New)

このblogは、自治体改革の凄まじい流れ中で、自治体がその役割を手探りで拡大している状況を、独自条例の制定の動向等の紹介やそれに対する指摘、そしてそこから展開される政策法務論という点からつたない内容を書き留ようという試みです。

ラピュタみたいと人気、東京湾「猿島」に入島料

 神奈川県横須賀市は、同市沖の東京湾に浮かぶ無人島「猿島」に、来年4月から入島料を導入する方針を決めた。
 海水浴やバーベキューが楽しめる人気の観光スポットだが、最近は島内の風景が「スタジオジブリの世界のようだ」との評判も広がり、アニメファンも訪れている。市は、徴収した入島料で島の整備費用を賄いたい考えだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140921-OYT1T50022.html?from=y10

 いやあ、猿島といえば、ゲルショッカーの秘密基地でしょう。イーッ!

神奈川県沖にぽつんと浮かんでいる「猿島」。ゲルショッカー決起のシーンでとても有名なところですが、実は結構有名な観光地だったりします。そして、結構面白い歴史的な背景とかあったりもします。
http://kagoshima.utari.net/tabi/kiku.html

 組織の強化拡大のため、南米のゲルダム団(もっともらしいね)との合併を行ったショッカー首領は、旧来のショッカー戦闘員を皆殺しにする…という組織の非情さに、子どもだった当時だけではなく、現在でも(現在でこそ、か)ガクブル((((;゜Д゜)))

映画関係の新刊

 最近は日頃の慌しさに映画を観ることもなかなか叶わないのですが、ちょうど10年前は、年に100本見てますね(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20041225/p1)。
 映画関係の本も好きでして、最近読んだものの中からおもしろかったものをご紹介しましょう。id:hachiro86さん、食指が動きそうなものはありますか?

 映画会社の東映について、戦後の成り立ちから高度成長時代を経て映画産業が斜陽になるまでのドキュメント。ともかくおもしろい。
 同じ作者の「仁義なき日本沈没」も拙blogでご紹介したことがありますが(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20120328/p2)、同書で紹介される「仁義なき戦い(1973年)」に至るまでの経緯が関係者への取材を基に緻密に記述され、読み応えがあります。それにしても、登場する実在の人物のなんと魅力的なこと! とはいえ、私は「仁義なき戦い」や「日本沈没」には間に合わなかった世代。むしろ思い入れが強いのは、本書で描かれる80年代の映画館です。扇情的なキャッチコピー(地獄の黙示録「劇場が戦場になる」)も懐かしく、掲載された当時の新聞広告には記憶がよみがえりますね。 その同時代の日本映画となると、角川映画! 「犬神家の一族」と横溝正史ブームから始まって、角川3人娘、「幻魔大戦」などの角川アニメなど懐かしい内容が並びます。 こちらはムック本、資料性が高し。金田一耕助を演じた役者といえば、石坂浩二古谷一行は有名ですが、中尾彬高倉健となると、皆さまご存知でしょうか。
 実は本書を電車の中で読んでいるのを後輩に見つかり、「真面目な顔で何読んでるのか、と思いました」と言われました
ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

 スパイダーマンの新作は公開中ですが、ハリウッド版の新作ゴジラの公開も夏に控えていますね。
 タイトルは扇情的ですが、内容は、ソニーピクチャーズで現在進行形の映画ビジネス論。作品を予算規模単位などで並行的に管理する手法などおもしろい。

予告編音楽

Introduction to TRAILERHEAD

Introduction to TRAILERHEAD

 映画の予告編が好きでした。
 中学生の頃、入口に置かれたモニターに日がな一日予告編を流している映画館が近くにありまして、お目当ての予告編が流れるまで眺めていたものです。今のように、インターネットで好きなときに望むものが見られませんでしたからね。
 ところで最近は、予告編に流れる音楽は、映画本編のものを使用せず、予告編専用に作成されたものの中から必要に応じて選ばれる例が少なくないようです。このCDは、そんな、ある意味貴重な音源集です。
 ライナーノートを見ますと、ハリウッド製のアクション映画だけではなく、「相棒」などの日本映画にも使用されているとのことです。
 これだけ集まると傾向がありまして、曲の長さは3分ほど、電子楽器がビートを刻む中、ストリングスと混声合唱がやたらと盛り上げます。最後にすぱっと終わるのも、なるほど予告編風ですね。

最近聞いてる

 そんな中、この夏の大作映画のテーマ曲をiPodヘビーローテーションで聞いています。

Pacific Rim Original Motion Picture Soundtrack

Pacific Rim Original Motion Picture Soundtrack

スター・トレック イントゥ・ダークネス(OST)

スター・トレック イントゥ・ダークネス(OST)

 最近の映画音楽って、画面に対して控えめで、あまりメインフレーズを鳴らさない傾向があります(007最新作「スカイフォール」でも、メインフレーズは控えめ)。
 中年のサントラ野郎としては寂しい限りなのですが、そんな中、上記2作は派手にメインフレーズを鳴らすのです。*1
後輩「私は、ZARDの『負けないで』をずっと聞いてます」
 俺の中の全米が泣いています。

*1:大画面に流れるテーマ曲を聴きたくて、「パシフィック・リム」は2回見に行ってしまったくらい。

仁義なき日本沈没

 まず書名が素晴らしい。

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

 年度末の忙しさにもかかわらず、一気に読んでしまいました。
 書名の由来は、1973年に東映で公開された「仁義なき戦い」と東宝で公開された「日本沈没」によります。著者は、前者を「『昔』の終わり」と、後者を「『今』の始まり」と例えて、戦後の映画会社の興亡を、両社の営業方針やカラーの違いを比較しながら解きほぐしていきます。
 東映東宝というと、私達の世代には「まんが祭」と「チャンピオン祭」と題された子ども向けの興行が懐かしく思い出せますが(古いね、どうも)、都会的なイメージを持つ東宝に比して、なんとなく泥臭いイメージを東映に感じていたことは事実です(それがいいんじゃない!と呼ぶ者あり)。
 円谷英二の没後に東宝の特撮部門が大幅に縮小され、私のような怪獣ファンは子ども心ながら憤るところもあったのですけれど、戦後すぐの東宝争議(「空には飛行機、陸には戦車、来なかったのは軍艦だけ」)の大騒ぎから続く制作部門と興行部門の微妙な関係を説明されると納得させられます。
 そして、そこから浮かび上がるのは戦後史であり、その中で必死に生きる職業人たちです。素晴らしい。
 なお、本作は、前述のとおり73年の両作品の公開がクライマックスですが、これらの作品に続く大作と、それらが切り開いた日本映画界の展開については、
『砂の器』と『日本沈没』 70年代日本の超大作映画

『砂の器』と『日本沈没』 70年代日本の超大作映画

が詳しい。同書で「日本沈没」に併記されるのが翌74年公開の松竹作品「砂の器」であるのが興味深いところです。
 ご興味ある方は併せてご一読ください。

DVD「日本沈没」

 正価7,140円のところ、ブックオフで500円で買いました。
 特典含めDVD3枚組、シナリオ・絵コンテの複製を同梱でハードケース仕様。
 それでも500円は高いかな、と一瞬思った俺がいましたが。
 特典のうちの「アナザー・エンディング」に、公開時の不満が解消されるかと購入を決意(それほどのものか
 …うん、やっぱり、公開版の方がいいね。そりゃそうだね。
 物語の解決に突然現れる「N2爆弾」ほか、本作の裏話をご紹介した拙blogの記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20060817/p6
 ためになるなあ(なりません

ジョージ・A・ロメロ監督とゾンビ映画

 半鐘さんがご記述の内容から

著作権についても話がありますが、その中から、権利がクリエイターから遊離する件について

ジョージ・A・ロメロという映画監督をご存知ですか。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(Night of the Living Dead,1968)などのゾンビ映画の巨匠(というかジャンルそのものの発明者)です。
彼のゾンビ映画初期四部作は歴史的名作ですが、ロメロ自身はその続編を撮ることができません。「他人がコピーライトを持っているからその続編を撮ることができない」のだそうです。−p.140

kei-zuさん向きでしょうか。
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/blog-entry-367.html

 あら、ご指名。お恥ずかしながら、最近は所用に追われ、その方面の精進は欠いているのですよね。
 とはいえ、ロメロ御大ですかぁ。
 ご記述のように、権利は御大の手を離れ、直接の続編は制作できない状況ではありますが、そのジャンルでは新規シリーズを立ち上げ意気軒昂であるようです。

ダイアリー・オブ・ザ・デッド [DVD]

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サバイバル・オブ・ザ・デッド [DVD]

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 2作目は残念ながら未見ですが(精進せねば)、1作目は、流行のデジカメのファインダーごしの物語展開で(「クローバー・フィールド」みたいに)、老いてなお盛んなチャレンジ精神を感じます。

実は今の時代を描くために4部作にする構想がある。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まる最初の4部作は、他人がコピーライトを持っているからその続編を撮ることはできない。ただ幸いにも私は「ダイアリー」の権利を持っているから、そっちの世界を広げて3本の続編を作りたいと考えている。
映画秘宝」誌(洋泉社)10年7月号(51頁)

 ロメロ監督にとって「ゾンビ映画」は常に現代的なものです。旧4部作の最後を飾る「ランド・オブ・ザ・デッド」は、富裕層が立てこもる完全防備のタワー・マンションがゾンビにより崩壊する物語ですが、同作の制作時期がブッシュ政権の末期であったことは決して偶然ではありません。
 このあたり、いくらでも話が続けられるのですが、同シリーズへの愛と敬意にあふれたコメディの秀作をご紹介して今回は締めましょう。
 イギリスで大量のゾンビが発生!かの国で一般ピープルが逃げ込む先はどこだ?パブ(大衆酒場)だ!限られた空間で恐ろしくも馬鹿馬鹿しいサバイバルが繰り広げられる…