法律を読む技術・学ぶ技術

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[改訂第3版]

累計６万部突破の　法律入門書のベストセラーが
最新の法改正と刑法を盛り込み　大幅リニューアル！

とオビにはあります。はしがきを読むと、第２版の発刊から９年とのこと。私が第１版を読んだのはずいぶんと前になるのですね。
　平成13年に法規担当になった際、法律の理解に大きな支えになったのが本書でした。他に類を見ない「吉田節」での解説は、心理的なハードルをずいぶんと下げてくれました。

私「最高裁は、あのサルバライ事件で……」
教授「君、それは、サルフツ事件と読むのです」
　ゼミ生の冷たい視線を、私はいまだに忘れることができません。
（57頁）

　本書では、法律や判例の難字や、お馴染み「及び」「並びに」の法律用語の解説のほか、事実関係の整理ための図解の方法や効率の良い学習方法までが説明されています。行政マンにとっては、改正後の行政不服審査制度についての解説も嬉しいものでしょう。
　法規担当に赴任されたばかりの方はもちろん、多くの職員の手に取っていただけたらと思います。