自治体法務の備忘録

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法制執務に関する本はどこにあるか

 新宿の紀伊国屋では、「法制執務」と名の付く本は、「行政法」のコーナーではなく、「契約書の書き方」などの実用書と一緒に「法律事務」に並んでいました。
 いや、別にいいんですけどね。
 むしろ、「及び」「又は」の文言の説明など、旧来の法制執務論の範囲を出ないものは、「法律事務」の範囲をでないのだな、と再確認しました。「【自治体法務】法制執務のお役立ち本」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/listmania/list-browse/-/3IFIFMPLHSVKI/249-7164249-3626744のリストを作成して気づいたのは、最近でこそ立法論について詳述された本が出てきていますが、旧来のものは、法体系の説明のあとに、いきなり条文の構成の説明になっていて、立法論についての記述が不十分なものが多い。それらが十分にフォローされてこそ「行政学」のコーナーに並べられるのでしょうね。
 誤解しないでいただきたいのは、私は「法制執務」を矮小化するつもりはありません。むしろ、極論、すべての自治体に「自治基本条例」が策定され、「政策法務」という改まった言い方が無くなったとしても、「法を読む知識」としての「法制執務」が重要であることにはなんら変わりがありません。