自治体法務の備忘録

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トリビアでしかないこと

 http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20050204#p3で、新旧対照表形式について、書き殴ってしまいましたが、いつかは書かなきゃなあ、と思っていたので、良い機会でした。もう少し、きれいにまとめて、資料としてアップできたら良いのですけどね。今の私には無理です。ごめんよお。
 さて、政策法務論の充実が達成されても、法制執務の重要性がなんらかわらないことについては、以前述べたことがありますが(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20050111#p4)、結局のところ、id:pogemutaさんがおっしゃるところの「トリビア」でしか無い(http://d.hatena.ne.jp/pogemuta/20050113#p2)ことは、実務担当者として承知しています。もっとも、氏がご指摘されているのは「霞が関の」という形容詞がつく、私ら田舎の木っ端役人とは違うレベルですが。
 しかしながら、例規を編んでいて思い出すのが、かのミケランジェロが「私は、大理石の中に既に存在する像を形にしているにすぎない(大意)」という言葉でありまして、比較するのは誠におそれおおい話なんですが、目に見えないながらもおそらく存在するはずの「理想的な例規」について、私ら法制執務官は、「法体系における位置づけ」や「構成」、「文章」、「言い回し」等を手探りで探っていくわけですよ。そして、刻み込むように一言一句組み立てる。それが、法制執務官としてのプライドであり、連日連夜の仕事の精神的な支えになっているわけなのです。
 だから、旧来のやり方にとらわれるところは、どうしても出てきてしまうのかもしれない。
 私が「異動で法制執務の仕事をすることになったよ」と県庁勤めの大学時代の友人に話したら「ああ、マニアックな人が多い部署ね」といいように言われなかったのは事実だ(笑)そして、実際、異動して真っ先に思ったのは、「この部署は、何を細かいことばかり気を回しているのだ」と思ったことも事実だ(笑)
 でも、やるんだよ(泣笑)
 まあ、私は「トリビア」好きですし。トリビアブームの仕掛け人、唐沢俊一氏の書籍は10年前から好きで読んでますし(^^
 とはいえ、「2割8割の法則」からすると、3月議会の準備で直前まで死にそうに労力を費やしても、その2割しかクオリティの上昇に関与しないのは、考えるとむなしいなあ。