自治体法務の備忘録

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公示価格の破綻

公示価格の破綻―驚くべき鑑定評価の実態

公示価格の破綻―驚くべき鑑定評価の実態

 役人が紹介する本ではないのですが(笑)
 前職の頃に著者のご講演を聴いたことがあり、「誇りある不動産鑑定士」を名乗られる熱い口調に感銘を受けました。

「この土地は幅員が2メートルにも満たない42条2項道路に接面する角地だから、両側をセットバックでバッサリやられ有効宅地はわずか・・・」と説明すると、相手は怪訝な顔をする。よく聞いてみると、先方は2項道路もセットバックも知らない。彼は、20年近くにもなる資産税一筋のベテラン職員なのである。彼らは、相続税評価のことはよく勉強している。しかしそこに載っていない(当時、2項道路の敷地後退は定められていなかった)ことは、全く知らないのである。
(301ページ)

 引用は税務署職員についてですが、著者は、それでも「各税務職員は相応の実力を有している」と評価されています。一方、「この点税務における地方公務員と大違い」と手厳しい。
 これからの自治体職員は、国から流れてくる内容を忠実に理解・執行するばかりでなく、「自分の頭で考える」ことが必要なのは言うまでもないことですが、そのためには、能動的な情報の収集に努めるべきなのでしょうね。
 なお、本書はうちの自治体の税務担当からお借りしたものです(^^)