自治体法務の備忘録

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白痴

 坂口安吾原作を手塚真監督が映像化。敗戦の気配強く、空襲が続く中で人々の唯一の娯楽は、焼け野原の向こうに塔のようにそびえ立つテレビ局から発信されるアイドルの歌声だった・・・
 べらぼうな話だな。美術の豪華さに驚く。焼け野原や木造家屋の古い町並みのオープンセットに度肝を抜かれます。空襲の迫力や幻想的な絵作りは、「ビジュアリスト」を名乗る監督の真骨頂でしょうか。
 親父さんと比べることに全く意味は無いと思うのですが、親父さんがあれほど流行に迎合しようとした作品(「海のトリトン(スポ根)」とか「どろろ(妖怪)」とか「未来人カオス(スターウォーズ)」とか「プライムローズ(萌え、違うか)」とか)を描かれた(誉めてる)一方で、迎合しないこだわりの作品を作り続ける監督の姿勢は興味深いものがあります。