自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

デジタルの悲しみ

 巷で噂のみずほ証券、16分で300億円*1ですが、なんか予算で汲々しているのが嫌になりますね(違う)
 さて、うちの自治体の人事の厚生担当の方が「俺さ、職業柄、担当者のメンタルヘルスが気になっちゃうよ」とおっしゃっていましたが、それを聞いて思い出した昔話。
 10年ほど前に、ソニープレイステーションセガのサターンが任天堂スーパーファミコンの後の覇権を握るべく熱い戦いを繰り広げていた時期がありまして、ゲームに次々に新技術が投入される中で「クリエイター」と呼ばれる人たちにスポットが当たり始め、「Dの食卓」という作品で通産大臣賞を獲った飯野賢治という人が、それはもう、ブイブイ言わせておりました。次はさらなる飛躍を果たすと氏が次作に掲げたコンセプトは「デジタルの悲しみ」
 今は手元に資料がないのですが、その言葉の意味は以下のようなものでした。

 例えば、知人に電話をするときに間違い電話で全然違う人にかかってしまったとします。相手は異性なので緊張しながらお詫びの言葉を言って、その後、ちょっとしたきっかけで話が盛り上がってしまい、思わず長話をして、どうしようかな、会う約束をしてみようかな、と思ったとたん、手が誤って電話のフックに触れ、通話がとぎれてしまう。もう2度とその異性に電話はできない。
 そういう悲しみを自分はゲームで表現したい。

 いや、それデジタルじゃないし。
 飯野氏の次回作「エネミーゼロ」は、再三の発売延期の上、当初発売予定であったプレイステーションソニーと喧嘩別れした経緯から対抗機種のサターンでの発売が行われましたが、作品の内容以前にバグだらけで氏は思いきりその評価を落としてしまいました。*2調子がいいときは持ち上げるだけ持ち上げておいて、つまずくと潮が引くようで、表舞台から退場を余儀なくされる事実に、誰よりもデジタルの悲しみを感じたのは氏本人であったでしょう。
 で、その今回の「デジタルの悲しみ」の背景。落合弁護士がご掲載の記事(http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051210#1134143294)経由で
http://ameblo.jp/nikkeiyokyom/entry-10006915376.html
http://ameblo.jp/nikkeiyokyom/entry-10006920298.html#c10011253104
 いやあ悲しいなあ。

*1:数字はもっと膨らみそうだそうですね

*2:その頃は、私はもうゲームをしなくなっていましたが。