自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

なぜA4なのか

 公用文の話題ついでに、公用文書のサイズについて書いておきましょう。
 お若い方はご存じないかもしれませんが、役所を含め民間でも、かつて公用文書のサイズは日本工業規格のBサイズでありました。私は、以前は全国規模の民間業者に勤務していたのですが、そこでも公用文書の基本サイズをA4化してから20年経っていないはずです。私の大学時代は、まだBサイズ全盛で、オーストラリアからの留学生が使用していたA4サイズのノートに「大きくて使いにくそうだね」と言った覚えが。それに対しての返答は「だって、B5じゃ小さくて使いにくいよ」だったのですが。
 いまや、私もノートを含め、書類はA4サイズではないとキモチガワルイです。では、なぜ「Bサイズ」は公用文書にふさわしくないのか。
 国際標準、という話はおいておいて、このことについて説明された資料って見たことが無いのですが、私の以前の勤務先では「B4サイズの書類はしまう時に二つに折ることが多いだろ。二つに折った書類は、探しにくいし、したがって見かえさない。つまり活用されないんだ。」と教わり、なるほどと思いました。日本独自のB4サイズは、そもそも和綴じ本のために二つ折りにされることが前提ですものね。
 とはいえ、ここにきて携帯用スリムタイプのB5サイズのノートも発売されているようで、たしかに和綴じ本と同じ冊子形式ではB5サイズは手になじむものがあります。
 書籍のサイズが出たところで最後に脱線ですが、我が家の本棚は、もはや分野別収納をあきらめて、サイズ別に突っ込んであります。A4サイズの民法のハードカバーの隣に映画のムック本が並んでいる具合。だって入らないんだもん。*1

*1:それでも妻には邪魔だからブックオフに持って行けといわれる。