きかんしゃトーマス

　子どもがいますと、朝、時計代わりにテレビを付けてもニュースを見ることもかなわず子ども番組が点けられます。それでも放映番組であれば時計代わりにもなりますが、まあ、子どもの常で、同じビデオを何度も何度も何度も何度も見ることになるわけですな。息子の現在のところのお気に入りは「きかんしゃトーマス」。製作のイギリスは「サンダーバード」の国ですから、お国柄でしょうか、その繊細なミニチュアワークには目を見張ります。
　そして、見事な箱庭世界で演じられる、機関車達の罵詈雑言
　今朝かけられたビデオの１本目「クレーンのクランキー」では、森本レオのナレーションが終わった途端の最初の台詞が
「おまえらなんか、役立たずの虫けらだ！」
　宮仕え身にとって、ブルーな月曜日の朝にはきつすぎます。
　「ボブとブーブーズ」とかの同種の米作品だと、建前でも「みんななかよくやろうよ」というスタンスがあるじゃないですか。ところが本作では、「なまけものの貨車達に仕事をさせるのは大変だ」と機関車達は話し合うなど、立場の違いは相互理解を阻み、ことあらば登場人物（機関車等）達は互いに罵りあいます。殺伐としているようですが、これは階級社会のお国柄なんでしょうか。
　他にも登場人物（機関車含む）の歌が物語の合間に入っているのですが、ソドー島鉄道局経営者であるところの「トップハムハット卿のうた」
♪いちばんたいせつなことは、じかんどおり！
とかってどうなんですか。