自治体法務の備忘録

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最高裁 変化の兆し

 ボツネタ経由(http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20060531/p9)で
 小田急線高架化訴訟のように、東京地裁で藤山裁判長が関わられた訴訟が、高裁で覆されても、最高裁でその高裁判決を破棄する例が相次いでいる、という内容です。
 以下は、中川丈久教授(神戸大)のコメントから

 個別法の原案を作るのは、ほとんどは行政自身だから、自らを縛る細かいルールを書き込むことは期待できない。国会はほぼフリーパス。その結果、行政が何をするのかの基準が不明確な法律になる。
 藤山判決では、「では、その不明確さを補うために裁判所が解釈しよう」という積極的なスタンスに達ものが多い。個別に批判はあるだろうが、長い目で見ると「そのように解釈して欲しければ明確に立法せよ」というメッセージを発していることにほかならない。

 前半の単純化された図式には、素直に首肯し難いですが、後半については、今後の研究の進展が注目される「立法論」の分野において、留意すべき指摘ではないでしょうか。