自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

座右の書

自治政策法務論の関係者の間で話題を呼んでいる朝日新聞5月31日付け記事「最高裁変化の兆し〜『藤山判決』への対応に見る〜」で私の笑いのツボを直撃した箇所は次のとおり。

同書〔引用者註:美濃部達吉「日本行政法」のこと。〕は藤山氏の座右の書だといわれ、藤山判決の中で実際に引用もされている。

小早川先生でも塩野先生でも田中二郎先生ですらなく、美濃部達吉が座右の書ですと!!! 
http://propos.s27.xrea.com/20060601.html

 実は、私もウケました。
 まあ、冗談はさておき、思ったのが、民法の権威で、キリスト者でいらっしゃるという星野英一名誉教授(東京大学)の座右の書は聖書なんじゃないか、なんて与太でして、そしたら、大正デモクラシーより随分さかのぼって、2000年前よ。
 そういえば、法律の制定後の運用について「最後は祈るばかりである」というようなご著書での星野先生のお言葉について、

新版 法律学の正体

新版 法律学の正体

では、「無責任である」といわんばかり論調で記述されていたことを思い出しましたが、ここでは、「後は野となれ」的な意味ではなく、キリスト者の「祈り」の本質たる「受け入れ、信じ、自らなすべきことをなす」観点によるものではないのでしょうか。
 と、偉そうなことを言った後で