自治体法務の備忘録

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建築法規の世界

 HE-BOYさんがご掲載の記事から

仕事がまた一段とマニアックな世界へ突入しつつある。建築の世界というのはすでにそれだけでマニアックな世界なのだが、実はその最低基準を定めている建築法規の世界というのは建築の世界でも特にマニアックな世界である。
(略)
要は工学的知見の英知を結集して導出されたクライテリアが条文として結晶化しているので、そこに書かれたことを素人が読んでもさっぱり分からない。
(略)
しかし、この構造計算の精緻・複雑化とプログラムの登場は2つの問題を引き起こしたと個人的に俺は思う。
(略)
一つは、精緻であればあるほど、より安全ギリギリのポイントが絞りだされるということである。
(略)
もう一つの問題は、プログラムの登場によって、複雑化した構造計算は完全に人間のワザを超えた世界になってしまったという事実である。いわばブラック・ボックスである。
http://d.hatena.ne.jp/HE-BOY/20061109#p1

 ゼネコンで設計をしている友人との雑談で、「耐震基準が曖昧であった大昔の建築物の方が今の建物より頑丈なんじゃないか、『ここまでが基準』と線引きされた時点で人はそのギリギリを探るから」なんて話しをしたことを思い出しました。