自治体法務の備忘録

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地域間の所得格差

 先日の床屋での会話。「浮世床」なんて言葉もあるくらいで、世間話には事欠きませんね。
店主「景気回復なんていいますが、こっちはまったく実感わきませんな」
私「あーあれですな。かくしゃさかい
 ああ、慣れない難しいことを言おうとするから。

地域間格差:所得格差「小泉政権下で拡大」実証】
 99〜04年の全国の市区町村の納税者1人あたりの平均所得に関し、格差の度合いを示す「ジニ係数」を年ごとに割り出したところ、02年を境に上昇したことが3日分かった。ジニ係数毎日新聞が東京大大学院の神野直彦教授(財政学)の協力を得て割り出した。平均所得の最高値と最低値の差は3.40倍から4.49倍に拡大、小泉純一郎前政権の間に地域間格差が開いたことを示した。神野教授は「感覚的に論じられてきたものを初めて定量的に示せた」と指摘しており、地域間格差は4月の統一地方選の主要争点になりそうだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070204k0000m010116000c.html

地域間格差:是非…世論二分 「感じない」も1割】
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070204k0000m010117000c.html

 小泉政権下における地域間の格差については、以下の書籍にも分析が記載あります。

自治体をどう変えるか (ちくま新書)

自治体をどう変えるか (ちくま新書)

 筆者は、小泉政権で格差が広がった点もあるが、それよりその政権以前からの「来年は景気が良くなる」と国債、地方債の大増発で景気浮揚を図ろうと続けてきた、与党の「政策の失敗」が大きな要因だと見ている。「失われた10年」の見方だ。
 その「政策の失敗」を糊塗するための構造改革が、小泉政権下で不良債権処理に膨大な税金を投入するといった形でなりふりかまわず進められた。その結果、都市部の「起業経済は蘇った」が、地方の「地域経済は疲弊した」のである。
(48〜49ページ)