自治体法務の備忘録

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知事反論「評価の次元低い」 情報公開度ダウン

 以前にご紹介した(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20070316/p1)情報公開度ランキングについての鳥取県知事のご指摘です。

 片山知事は「全体をとらえて総合的に公開度をチェックしているランキングではない。オンブズが関心の高い項目を抽出した、いわば断片的な評価で順位が前後することはある」との受け止め方を示した。
http://www.nnn.co.jp/news/070320/20070320002.html

 鳥取県のサイトには記者会見の内容が掲載されています。

 それが一つと、もう一つは、我々から見ると、我々からって、私から見ると、ちょっと次元の低いところで評価をしてるという項目もあるんですね。例えば公務員の天下り先の公表なんていうのがあるんですけど、ちょっと古いなと思うんです、その評価のポイントが。というのは、行政が、県なら県がOBの天下りを全部差配してあっせんをして一元的にということは昔、ほとんどの団体でやってたんですね。鳥取県もやってた時代があると思います。そうすると、それは退職者の全員について、どこに行ったとか行かないとかって、全部把握してるわけですよね、当然のことながら。
 もう鳥取県はそういう段階を通り過ごしてというか、あっせんも何もしてないんですよ。だから押しつけもしてなければあっせんも紹介もしてない。ですから、知ってる部分もあるし、知らないわけです、掌握してませんから。だから、全員を公表といったときに、全員のリストなんかないわけですよね、どこに行ったかとか詳細なことは。これがユニバーサルだと思うんですね。
(略)
 だから、私なんかが見ると、オンブズマンのあの評価というのは、ちょっと前の時代の、鳥取県でいえば一昔前の時代の評価ポイントかなと思いますね。
(略)
 それはどういうことかというと、結局情報公開は何のためにするかというと、それは究極は行政と住民の皆さんとの間の情報の共有ということなんですね。情報格差をなくす、行政だけが情報をたくさん持っていて、住民の皆さんが持ってないって、これ格差ですよね。それを全部公開すると、こういう格差がなくなるわけですよね。非開示のものがあると格差があるわけです。それなら非開示にすべきものは最初からとらないようにしようと。これも結果的には情報の共有になるわけです。持たないという意味での共有になるわけですね。そういうステージに入ってるわけです。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=45588#5