自治体法務の備忘録

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法令審査支援システム

 すっかり音沙汰の無かった、国の法令審査支援システムについてbranchさんがご掲載の記事から。

関心をお持ちの方もいるだろうから …といっても bewaad氏、 washita氏、 kei-zu氏 くらいしか直ちには思い浮かばないし
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0708.shtml#0826

(*´Д`)ハァハァ(やめなよ

 システム構成?としては、内閣法制局が設置・管理するシステムに、各府省の職員で内閣法制局の認証を受けた者が霞が関WANを介して接続する形で利用することになるとのこと。また、クライアントについてはwebブラウザを用いる由。このことは、とっつきよさの点と、各府省において既存の端末を活用できるという点で、妥当なところ、かな。
 機能は、大きく3つ。
 その一は、条文点検機能。「改め文」、「とけ込ませ」、「とけ込ませ後法令」に対して、法令構造、改正規定の書き振り、引用関係等について点検を行う。
 その二は、とけ込ませ機能。「改め文」に規定した改正対象法令について、任意の施行日を設定してとけ込ませを行い、その結果を見え消しや新旧対照表で表示する。
 その三は、検索・表示機能。設定した年月日時点における法令を検索・表示し、併せて関連条項として引用・準用・定義している条項を表示する。

 branchさんは「本当に使い勝手のいいものであれば地方自治体でも利用できるように便宜が図られたりするといいなぁ…って無理? lasdecあたりが頑張ってくれたりしないか期待。」とご掲載されていますが、本当に使わせて頂けないものですかね。
 先般、広域で基礎自治体の法務支援をご担当されていらっしゃる方から「非公式ですが『新旧対照表方式』を推奨しています」と伺ったことがあります。おそらくは、改正の方法について逐一照会があるのに音を上げていらっしゃるのではないかと思う。
 また、自治体から寄せられる内容のほとんどが改め文の書き方であった某所の法制相談(洋々亭さんのところではないです)を見て心底がっかりしたこともあり、いや、だからね、極論としてどう書いたってとけ込めば良いわけですし(そんな自分の仕事を否定するような)、それ以前に法制としてきちんと内容の精査をして欲しいのですけれども、ねえ。