自治体法務の備忘録

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「頑張る自治体支援」は総務省のお節介

 前鳥取県知事の片山善博教授(慶応義塾大学)が「『頑張る自治体支援』は総務省のお節介」と苦言を呈していらっしゃいました。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/katayama.cfm?i=20070910c2000c2&p=1
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/katayama.cfm?i=20070910c2000c2&p=2

【『頑張らない宣言』の増田新総務大臣に期待】
 結局、自治体の場合でも個人の場合でも、「頑張り」を他者が評価する客観的かつ公正な物差しなどないのである。所詮、その頑張りは自らが評価するしかあるまい。自治体の場合でいえば、その頑張りが是か非かは、主人公である住民が評価するのであって、総務省のお役人が評定する筋合いのものではない。
 にもかかわらず、総務省が自分たちの物差しで「頑張っている」と評価する自治体を財政面で優遇することになると、自治体はそれに向かってついつい頑張ってしまうのである。しかし、その「頑張り」は総務省からは高く評価されるかもしれないが、肝心の住民からは往々にして冷ややかにしか受け止められない。
(略)
夕張市は今でこそ「失敗自治体」として非難されているが、一昔前は当時の物差しで「頑張る自治体」として国から高く評価されていたのである。