自治体法務の備忘録

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マイクロフィルムとビネガー・シンドローム

 ちょっと前のことですが、知り合いの方から、古書店で入手した戦前のフィルム(8ミリだったか)を見られるようにレストアするにあたって、その作業中に酸っぱい臭いに閉口したというお話しを聞きました。
 テレシネ(フィルムからビデオに画像変換すること)された半世紀以上前のフィルムの内容は、素朴な漫画映画のほか、家族の日常を写したホームムービーであったのですが、それらの貴重な映像を見せて頂いた際に、なぜか不思議な郷愁を呼び起こされたことを思い出します。
 さて、昔のフィルムは劣化の過程で酸化することにより、酸っぱい臭いを発することが知られ、これは「ビネガー・シンドローム」と呼ばれています。
 マイクロフィルムの劣化現象については、上記の「文書管理通信」の記事中にも引用されていますが、同通信では過去に国立国会図書館顧問の安江明夫氏のご講演の内容が掲載されています。
【ビネガー・シンドローム-おたくは大丈夫?-】http://www.bunkan.jp/pic/59_intro.html
 ※無償登録でダウンロードできるpdfファイルが読みやすいです。
 「おたく」といっても、上記のような「映画ヲタ」ではないわけで(えー
 なお、同通信では、10年以上の前からマイクロフィルムの劣化問題については提言をしており、無償の登録の上で過去の記事も参照できます。
http://www.bunkan.jp/search/list.html