端午の節句
祖父母の縁の都内の地でこの時期に開催される、ささやかでも由緒あるお祭りに子ども達を連れて行って来ました。
大型の開発が進み、昔からある町並みが消えていく時代に流れは、昔日を知る身には寂しいものがあります。並ぶ屋台も数が減り、隙間が見えるようになりました。「山吹てっぽう」のお店が出なくなって、もう、何年になるかなあ。
小銭を持って飛び込んでいく子ども達を追いかけて、屋台のおばあさんと雑談。「人出も少なくなったからねえ。昔からやってる屋台も高齢化で…」とのこと。
そうそう、ラムネの瓶って、もう、製造していないそうですよ。製造と輸送のコスト合理化のため、今ある瓶の回収が途絶えたら、もう、ガラス瓶入りのラムネは飲めません。
数年前には子どもと一緒に歩いた祖母の姿を思い出し、少し寂しい思いをしながらも、こうして帰宅すると、屋台の並ぶ狭い道路に確かに祖母の存在が感じられた思いがするのが不思議です。