自治体法務の備忘録

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自治体総合フェア2008

 有明ビッグサイトで開催されていました「自治体総合フェア2008」の最終日に行って来ました。
 alittlethingさん、いらっしゃいませんでしたか?

名 称 自治体総合フェア2008
テーマ 活力ある安心な地域社会の実現 〜協働・自立・共生〜
目 的 自治体経営の革新を推進するとともに、地域住民が真に豊かさを実感できる魅力ある地域社会の実現を図ることを目的とする
会 期 2008年7月16日(水)・17日(木)・18日(金) 3日間 10:00〜17:00
会 場 東京ビッグサイト東京国際展示場) 東展示棟・東2ホール
http://www.noma.or.jp/lgf/2008/outline/index.html

 文書管理・電子決裁など、文書課が所管する事務に関する最新の動向の視察が目的だったのですが、その方面の出展はあまりなく、目を引いたのは、地図情報と行政情報の統合的な管理、いわゆるGISを使った内部情報管理と市民への情報提供に関するものの多さでした。
 実のところ、弊害と指摘される省庁の縦割りの行政運営を、「面」的な情報管理の上で相互に関連性を見いだしながら施策化していくことは、住民に近い立場の自治体の行政運営に親和性が高いだろうと思うところです。技術がようやく追いついてきたということでしょうか。
 その他の出展も興味深く、改めて行政が幅広い分野で、多くの企業の方々に支えられていることが感じられました。物見高い私が畑違いの分野でいろいろ質問しても、丁寧に教えてくださり、ありがとうございます。
 さて、物見高さも過ぎて、隣の会場で開催中の「国際モダンホスピタルショウ」も覗いてみました。
 こちらは医療現場で使用される医療設備や情報管理などに関する出品などで、顧客の財政規模の違いからか「自治体総合フェア」と比べて随分と華やいだ雰囲気がなかなか切ないですが、文書の電子化など時代に要請される共通の課題も多く、漏れ聞こえる講演にふむふむと感心したり。曰く、

  • 電算化が進んでも、文書がすべて電子化になるとは思えないし、その必要性も感じない。紙は2000年の文明を支えてきた英知だ。患者を回診するのにPDAではなく紙を利用した方が合理的な場合はいくらでもあるはず。
  • 電子情報の原本性は、ファイルの保存方法などの形式的なものではなく、タイムスタンプの厳密な運用ではないか。

 いやあ、発想の種はどこに転がっているかわかりません。
 とはいえ、華やかなユニフォームに身を包んだ美しいお姉さまに「ご協力ください」と差し出されたアンケート用紙にふらふらと手を伸ばして目を通してみれば、病院業務の専門的な質問ばかりで「すいません、よくわからないんです…」とすごすご(そばに立つ社員と思しき男性に)返却したのは内緒です。