自治体法務の備忘録

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続・訴えられた職員を支援=弁護士費用負担も−大阪府

 先日ご紹介した、大阪府による、職員個人を相手とする訴訟への支援について、id:joho_triangleさんから知事の記者会見へのリンクを紹介いただきました。

 ちょっと複雑な話ですが、要は訴えられるべきでないのに訴えられてしまった場合には、そこで個人の問題なんだからということで突き放すことなく、ちゃんと組織として援護してあげましょうと。それは何も個人を守るという、それだけじゃなくて、ちゃんと職務に、恐れて萎縮してしまわないようにするためにも、このような組織としてのバックアップが必要かと思っています。
http://www.pref.osaka.jp/j_message/chiji-kaiken/file/20080821.html#torikumi

 joho_triangleさんは、「公務員賠償責任保険との兼ね合いをどうされるのか」とご指摘されていますが、民間の前職の関係で代理店資格を持っていた経験からすると、損害保険は実損填補なので、訴訟費用を府から提供されていれば「個人に損害が生じていない」という判断から支払の対象とはならないのではないかな。
 とはいえ、訴訟の経過における支援の取扱いや、訴訟の結果、損害賠償が認められたときにその賠償が保険の対象となるかまではよくわかりません。