自治体法務の備忘録

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7年ぶりの生保破綻

大和生命が経営破たん 更生特例法の適用申請、金融危機が影響】
 経営不振に陥っていた中堅生保の大和生命保険(東京・千代田)が自力再建を断念し10日午前、更生特例法の適用を申請した。米金融危機による市場の混乱で株式など有価証券の損失が拡大、過小資本に陥ることが避けられない情勢になった。生保の破綻は2001年の東京生命保険(現・T&Dフィナンシャル生命保険)以来7年ぶりで、戦後8社目。保険契約者の受け取る保険金や年金は貯蓄性の高い商品を中心に一定割合で削減される可能性がある。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081010AT2C1000210102008.html

 昨週末の株価の急落ぶりには目を見張らざるをえなかったのですが、7年ぶりの生保破綻のニュースには、業界OBとして心穏やかではいられませんでした。
 私の入庁まもなくして、日産生命を始め、中堅会社がバタバタと破綻した様子には、驚きをもって傍観する他になかったことを思い出します。今回に至るまで各社の破綻は以下のとおりです。

  • 日産生命(97年)
  • 東邦生命(99年)
  • 第百生命(00年)
  • 大正生命(同)
  • 千代田生命(同)
  • 協栄生命(同)
  • 東京生命(01年)
  • 大和生命(08年)

 いやね、生命保険会社って、長期にわたる保険料収入が前提で、株価の含み益や所持する不動産の多さからも、潰れっこないっていうのが、私の就職活動時の世論だったのですよ。
 そこのお客さん、先見の明があったね、なんておっしゃりなさんな。先の財政健全化法に基づく財務状況の公表に係る報道を見ても、今の自治体が置かれる状況がどれほど危機的であることか。