自治体法務の備忘録

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たばこ屋のおばちゃん

 昔はどの町にも「たばこ屋」さんってのがありまして。
 作りはだいたい同じ、店前に立ったお客の腰よりちょっと高い位置までのカウンターに赤電話(!)が置かれ、その脇のガラス戸から店番のおばちゃんが覗いてる。
 そう、「たばこ屋のおばちゃん」って定型句だったのですが、実は法律にその根拠の一端を見ることができます。

【母子及び寡婦福祉法】
(製造たばこの小売販売業の許可)
第二十六条 配偶者のない女子で現に児童を扶養しているものがたばこ事業法(昭和五十九年法律第六十八号)第二十二条第一項の規定による小売販売業の許可を申請した場合において同法第二十三条各号の規定に該当しないときは、財務大臣は、その者に当該許可を与えるように努めなければならない。
2 前条第二項の規定は、前項の規定によりたばこ事業法第二十二条第一項の許可を受けた者について準用する。

 今より喫煙率が高かった法の制定時においては、個人に対する販売の許可は積極的な支援になり得たのでしょうか。もちろん、「たばこ」という販売物の軽量さから、他の店舗に比して女性が積極的に「店番」を勤めていた状況もあるかもしれませんが。
 さて、個人経営のたばこ屋は、自動販売機のタスポ導入に伴う、機器入替えの支出やコンビニへの購買客の流出で廃業が多くなっていると聞きます。
 見回せば、たばこ屋に限らず、個人経営のお店自体が少なくなってきている現在で、記憶の中の景色に、いささか感傷的になりますね。