自治体法務の備忘録

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飲酒運転の懲戒処分と弁護士公募

 自治体法務に関するメーリングリストで教えていただきました。

【控訴における代理弁護士の公募について】
加西市は昨日、懲戒免職処分取消請求事件神戸地方裁判所判決(平成20年10月8日言渡し)を不服として控訴したところですが、当該控訴の代理人を担っていただける弁護士(法律事務所)を公募します。
http://www.city.kasai.hyogo.jp/04sise/11osir/osir0810/osir081023a.htm

 内容は、酒気帯び運転を原因とする懲戒免職処分について、公平委員会での裁決を経て提起された取消訴訟について、原告勝訴の判決に対する控訴に関する代理人を募集しようとするものです。
 以下は、判決の内容から。

 しなしながら、免職という懲戒処分は、公務員にとって著しい不名誉であるだけではなく、直ちに職を失って収入が閉ざされ、退職金さえ失うのであって、これによって被処分者が被る有形・無形の損害は甚大である。特に、被告のように38年間も加西市職員として勤務し、退職が間近に迫っていた職員にとっては、なおさらそうである。
 そのことに鑑みると、上記(2)ないし(3)で検討したところからすれば、本件処分は、やはり、社会通念上著しく妥当を欠いて過酷であり、裁量権を濫用したと行われたものと評価すべきであり、したがって、本件処分は公正原則に抵触する違法なものというべきである。
http://www.city.kasai.hyogo.jp/04sise/11osir/osir0810/pdf/081023a02.pdf

私「これ、一審の判決文で名前が消されている代理人弁護士はどうしたんだろうね」
後輩「控訴を引き受けられる内容ではない、という判断をしたんですかね」