自治体法務の備忘録

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レタックスと電報

私「郵便局の人が持ってきてくれる『レタックス』って、『電報』じゃないんだよ」
後輩「え?」
私「郵便物と一緒に郵便局の人が持ってきてくれるでしょ、慶弔の挨拶とか」
後輩「ああ、きれいな配達台紙に挟まれた挨拶文とかですね。『電報』とどう違うんですか?」
私「『電報』ってのは、NTTのサービスだから。ほら、古い映画であるでしょ、夜中に扉をドンドンドン『電報でーす!』『あら、何かしら、こんな時間、チチキトク、え゛』みたいな
後輩「わかりやすいような、わかりにくい説明をありがとうございます
私「そもそもが慶弔の挨拶文ではなく、遠隔地での意思伝達の手段だったわけ」
後輩「なるほど」
私「郵便局で取り扱われているのは、逓信省の時代に一緒だった電電公社の事業をまねて当時の郵政省が事業を開始したのが発祥なんだ」
後輩「へえ」
私「『レタックス』って、『レター』と『ファックス』の合成語。正式名称は『電子郵便』で、支店間のファクシミリ回線を利用して文書が伝達される点で、本来モールス通信だった電報とは発想が異なるんだよ」
後輩「結果的には競合しているけど、本来は、それぞれが『郵便』と『通信』なんですね」
私「レタックスも、3日前までに出せば110円安くなった割引サービスや、電報に対抗できた『マネーレタックス』が民営化とともに廃止されて、制度の運営自体が厳しくなっているみたい」
後輩「『マネーレタックス』って、なんですか?」
私「お金と一緒にレタックスを送るサービスだよ」
後輩「ああ、そうか、民営化で、郵便業務と、為替を行う貯金業務が別会社になったんですもんね」
私「現金書留で送っても、物理的な郵送の時間がかかるからね」
後輩「電報って、郵便配達の人じゃないとすると、誰が配達するんですか?」
私「だから、NTTから業務の委託を受けた人が、夜中に扉をドンドンドン『電報でーす!』『あら、何かしら、こんな時間、チチキトク、え゛』
後輩「それはもう聞きました