自治体法務の備忘録

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保育園民営化、訴え却下=横浜の保護者ら逆転敗訴−東京高裁

 横浜市が2004年に実施した市立保育園の民営化をめぐり、保護者らが同市を相手取り、民営化取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、「早急な民営化は違法」とした一審横浜地裁判決を取り消し、保護者らの訴えを退けた。原告側は上告する方針。
 渡辺等裁判長は、民営化するための条例の制定について、訴訟の対象となる処分に該当しないと指摘。市が保育をやめるのは不利益処分に当たるとした一審判断を覆し、訴えは不適法として却下した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009012900877

 拙blogにおいて、過去に原審について記載した記事は以下のとおり。時系列は、上から新しい順です。
【条例制定の処分性】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20070402/p5
【条例制定の処分性について】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20061116/p1
横浜市保育所民営化取消訴訟横浜地裁判決2】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20060529/p2
【「保育園の民営化、裁量の範囲逸脱」横浜地裁判決】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20060522/p1
 さて、このたびの控訴審で気になるところの「条例制定の処分性の否定」ですが、上記2つめの拙記事に記載あるとおり、大阪高裁ではこれを肯定する複数の判決が出ていることもあり、このたびの詳しい内容が気になるところです。