庁内の郵便屋さん

　多くの役所さんでそうでしょうけれども、文書課の職務の一つとして郵便業務があります。庁内の郵便屋さんです。
　ある日、発送用に大きな段ボールが運び込まれました。
私「わわわ、そんな重いの、量りに乗せちゃ、壊れちゃうよ」
後輩（女性）「職員厚生担当に体重計借りてきますぅ」（そのようにしゃべる人なのです）
私「よいしょっと、あれ、何も表示されない、って、液晶表示？」
後輩（女性）「んー、電池が入っていないですぅ」
私「何で体重計に電池がいるんだよ」
後輩（女性）「体脂肪まで計れる最新型ですぅ」
私「段ボール箱の体脂肪計ってどうするんだよ。俺は重さ計りたいんだよ！」
後輩（女性）「電池持ってきますぅ」
私「便利になると不便になることって、あるよね」
後輩（女性）「増えた機能って、使わないことが多いですよねぇ」
私「マッチポンプという奴かな」
後輩（女性）「違うと思いますぅ」
私「じゃあ、君、荷物持ってそこ乗って」
後輩（女性）「荷物を計ったら、あたしの体重わかっちゃうじゃないですかぁ」
私「成り行きで乗ってくれるかと思ったが、気がついたか」
後輩（女性）「気がつきますぅ」
私「これ、体脂肪の表示はどれ押すの？」
後輩（女性）「段ボールに体脂肪はありませぇん」
私「わかってるよ！あとで俺が乗るんだよ！」