自治体法務の備忘録

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総務省がTBSに厳重注意、「清掃車に依頼しての撮影」は事実を曲げない原則から逸脱

 TBSテレビの番組「情報7days ニュースキャスター」(4月11日放送)が、通常は実施しない清掃方法を業者に依頼して報じた問題で、総務省は2009年6月5日、報道は事実を曲げないとする原則から逸脱し「放送番組の編集上求められる注意義務を怠った重大な過失があった」として、厳重注意した。また再発防止に向けた取り組みを強く要請。再発防止策を3カ月以内に文書で報告するよう求めた。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090608/158290/

 総務省の報道資料には、TBSへの厳重注意に関する説明がアップされています。
【株式会社TBSテレビの「情報7days ニュースキャスター」における放送に関する問題への対応】http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu09_000025.html
 ここにおける主務官庁としての責任は、自治関係というよりは放送関係ということなのかな。
 報道内容が適正でなかったことは、放送後間もなく明らかにはなっていました。以下は当時の記事。放送画面の写真付きです。

【「これが二重行政の現場」…実はTBS依頼でやっただけ】
 TBS系が今月11日に放送した「情報7days ニュースキャスター」で、国道と大阪府道の清掃作業をめぐり、通常実施しない清掃作業を業者に依頼し、国と地方の「二重行政の現場」として報道していたことがわかった。
http://www.asahi.com/national/update/0426/OSK200904250084.html

 たまたま放送を見ていましたが、かなり厳しい批判的な姿勢であったと記憶しています。
 水に落ちた犬を叩くような真似はしたくありませんし、いや、そのような振る舞いこそ、昨今の行政機関に向けられた姿勢ではあったのではないかと、いささか複雑な心中になるところです。
 しかしながら、一方的な情報に信頼を置くことの危険性は、ことの判断に当たって、やはり留意されるべきなのでしょうね。