自治体法務の備忘録

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マークシート方式の投票方法

 昨日、「○」はんこ方式の地方選挙についてご紹介しましたが(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20091025/p2)、Dr_Gさんにトラックバックいただきました。

共通一次試験のマークシートは塗りつぶし欄が小さすぎるけれど、技術的には大きくしてもかまわない(かえって、少々はみだしてもエラーにならない)わけで、開票時間は大幅に短縮できるし、開票事務を機械にやらせることができれば、超勤も少なくなるし、いいことづくめではないか。
http://d.hatena.ne.jp/Dr_G/20091025/p1

 原則「自書による記名」であるのは、投票先を明白に識別する意図なのでしょうね。地方選挙で記号式が認められているのは、識字率に関する対処について、地域の判断によりデリケートに行いうるということか。
 ネットを利用した選挙活動など、公職選挙法の見直しが論議されていますが、確かに論点には加えて欲しいですね。

 まったく個人的な感想ですが、参院選非拘束名簿式比例代表制の投票方式って、効率的な開票事務の遂行のため、もはや、マークシートでの対処が論議されるべきではないでしょうか。せめて希望者だけでも。

 上記の昨日の記事では説明が不足していましたが、非拘束名簿式比例代表制とは、政党の得票数に応じて議席が案分されるに当たり、政党内の順位を記名された候補者の得票数によるというもの。
 その政策的な判断についてはさておき、技術的なことを言えば、全候補者の名前(+政党名)が投票用紙に記名される可能性があるわけです
 もちろん、選挙方法は民主主義の根幹として、効率から一義的に論ぜられるべきないことは承知しておりますが、開票に当たり、作業服でスニーカーの動きやすい格好をして、開披分類のレイアウトに気を遣い、集計に便利なイチゴパックを使ったとしても、できる工夫にはやはり限度があるわけです(嘆息
 さて、上記の記事において、

「いや、政党に制限がなかった頃の参院選開票の苦労は、こんなもんじゃなかったぞ」

との大先輩のお言葉をご紹介しましたが、
「いやいや、全国区のときの参院選開票の苦労はこんなもんじゃなかったぞ」
と、大々先輩の声。ありゃりゃ。