自治体法務の備忘録

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「1千円カット」も洗髪設備を、義務化が加速

 カット専門店大手の「キュービーネット」(東京都中央区)は「ホースの口は使うたびに滅菌器にかける。自治体による衛生調査でも基準を満たしている。条例化の本当の理由を知りたい」と反発。仙台市のカット専門店店長(40)は「洗髪すると時間がかかり、客を待たせる。値上げも検討せざるを得ない」と言う。首都圏の別業者は「既存業者の組合の要請を受けた行政による不当圧力」と憤る。
 一方で、理美容店のハサミやくしの消毒状況を点検した千葉県は「カット専門店と既存店に衛生管理上の違いはない」と条例化を見送った。ほかに岩手、大阪など7府県も見送っている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091205-OYT1T00596.htm

 この文章をご覧の方はご承知のとおり、こと規制の取扱いについては、立法事実の積み上げが不可避です。綿密な調査に基づき義務化について見送らざるを得なかった自治体が一方にあるのが気になります。地域性によるものなのでしょうか。
 義務付けした自治体においては十分な説明ができるのでしょうけれども、自治立法権をうたいあげるには、当然の事ながら、霞ヶ関を納得させるような説得力のある蓄積が必要だと思います。