自治体法務の備忘録

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宇宙戦艦ヤマト 復活編

 まったく少しもこれっぽっちも期待していなかったのですが、いや、おもしろいじゃないか。
 21世紀を迎えた現在にあっては、いささか大時代的ではありますが、アニメーションばかりでなく日本映画自体が置き忘れてきたものの一部が間違いなくここにはあります。
 こんなことを書くのは、以前に「ローレライ」を見たときの違和感があることによりまして(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20051106/p4)、同作では、太平洋戦争を舞台としながらも、登場人物のメンタリティがどうにも戦後民主主義に基づくものとしか見えない。
 後に原作者の書いた文章を読んだところ、「戦争映画としての『ガンダム』」が商業ベースに乗っているのであれば、これを太平洋戦争作品に活かさない手はないとの判断によるとのこと。いや、だったら「ガンダム」作れよ(後に作りました
 逆に言えば、「『ガンダム』の商業ベース」に基づく太平洋戦争映画では描写し得ない内容が、「ガンダム」以前の日本映画(SFアニメを含む。)にはあったと言うことになります。その是非はさておくとして。
 お話自体は、語りたいことが全部ツッコミどころで、ネタバレにもなりかねないという点で、いささかご紹介に困り、まぁ見てください、というしか無いのですけれど、ひと言いうと、正義と平和を標榜する軍事大国に強い関与を受け、ヤマトに救いを求める惑星国家がどう見ても中東風なのはどうなんだろうか。
後輩「そんな映画やってたんですか」
私「何いってるんだよ!コマーシャルだってやってるよ!」
後輩「ヤマトのコマーシャルって、パチンコぐらいしか記憶にないなぁ」
私「復活したこと自体が奇跡なんだよ!俺はその奇跡を劇場で目撃したんだよ!」
後輩「奇跡を目撃した人はどのくらいいたんですか?」
私「100人入る劇場に6人。公開後半月で、既に日に1回、夕方のみの上映」
後輩「俺は絶対見ないなぁ」