自治体法務の備忘録

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和解書

 少しは法規らしいことも書きましょか。
 「宇宙戦艦ヤマト」を巡っては、関係者の訴訟を踏まえ、著作権問題が複雑に入り組んだものとなっています。上記で私が「復活したこと自体が奇跡」と書いたのはこのことによります。以下はwikipediaによる説明。

製作会社のウエストケープコーポレーションは、1995年よりOVA『YAMATO2520』をリリースしたものの、それ以前より資金難に陥っており、1996年に『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの著作権などを東北新社に譲渡した。譲渡契約においては、新作を製作する権利は西崎に留保されている。さらに1997年には、債権者である三井ファイナンスサービスがウエストケープコーポレーション及び同社社長でもあった西崎に対し、破産を申し立てた。これが認められたため、同年9月に両者は破産し、本作の製作は中止となった。
その後、西崎と松本零士民事訴訟を経て、2003年に西崎がこれまでの『宇宙戦艦ヤマト』シリーズを利用した新作『宇宙戦艦ヤマト・復活編』(仮題)を、松本がこれまでのヤマトシリーズとは関係の無い新作『大銀河シリーズ 大ヤマト編』(仮題)を、各自が個別に製作すると相互に確認した。しかし、松本が製作する新作作品についてはヤマトシリーズに登場した設定、キャラクターなどを使用することを含むヤマトシリーズに類似した作品を製作する場合は著作者人格権者である西崎の承諾が必要とされた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88_%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%AF%87
※強調はkei-zuによる。

 この度の映画の作成に当たっては、松本零士氏は関与しない旨の和解があらかじめ取り交わされており、これはネット上にもアップされています。
http://www.yamato-movie.com/aboutyamato/index02.htm
 いずれにせよ、幼い頃に胸をときめかしたヤマトに、21世紀を迎えて銀幕で再会できるとは、松本氏には不本意かもしれませんが「時間は夢を裏切らない」ということになりましょうか。