自治体法務の備忘録

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Re:田島信威・高久泰文『市町村条例クリニック』

hachiro86さんが法政執務の名著をご自身の書評blgで取り上げられていらっしゃいました。

市町村条例クリニック

市町村条例クリニック

条例のケーススタディ。法務担当の舞台裏。「てにをは」から「政策法務」まで、法規審査をめぐる舞台裏が見える。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20100716/p1

 本書が刊行された01年は、まだ「政策法務」の語が一般には浸透しておらず、それどころか、法制論者にはいくらかの警戒感をも持って迎えられていたと記憶しますが、ご指摘のとおり、技術的な法政執務のテクニックから目的とする事業を浮かび上がらせる過程は、確かに「政策法務」の一側面であります。

面白いのは、単なる文言の修正に見える法令審査が、実は条例の背後にある政策そのものの考え方や事業の進め方に直結していること。特に「○○市写真撮影業者に関する条例」など、そもそも条例の前提になっている写真撮影業者の資格試験・許可制度そのものの妥当性が問題視されている。

 hachiro86さんがご執筆の内容を拝見して、その読書の幅の広さに感嘆を禁じ得ませんが、書誌データの記載の中に「この商品を含むブログ (3件)」の記述を見て、おやまあ、物好きが他にもいらっしゃるなぁ(失礼!)、とリンク先を確認したら
一人は俺でしたorz
 記憶力が落ちてきたのもあるけど、4年半前の記事ではね。
【「目的規定」と「趣旨規定」】http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20060220
 なお、amazonの書評では、2行ほどの短評を書いています。

【怖くて身がすくんじゃいます(^^;】
ばっさばっさと診断(「クリニック」だからね)するさまが小気味よい一方で、なかなか身につまされるものがあります(^^法制執務担当者は、必読。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%82%E7%94%BA%E6%9D%91%E6%9D%A1%E4%BE%8B%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF-%E7%94%B0%E5%B3%B6-%E4%BF%A1%E5%A8%81/dp/4324065705/ref=cm_lmf_tit_10

 星5つの評価を付けるのなら、もっとちゃんと書けよ、とhachiro86さんのご記述を拝見して思うところですが、この頃は書評よりも関連図書のリストアップに手一杯でしたので。
自治体法務】法制執務のお役立ち本 http://www.amazon.co.jp/lm/3IFIFMPLHSVKI?ie=UTF8&%2AVersion%2A=1&%2Aentries%2A=0
 それでも、

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とのご評価に、わーい。