自治体法務の備忘録

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多選自粛条例廃止へ 東京・杉並区長「参政権縛り問題」

 東京都杉並区の田中良区長は、前区長が制定した多選自粛条例を廃止する方針を固めた。条例は努力規定として区長の在任期間を通算3期までに制限しているが、田中区長は「参政権を条例で縛るのは問題がある」として、廃止案を11月20日開会予定の定例区議会に提出する。
http://www.asahi.com/politics/update/1019/TKY201010190185.html

 記事中に記述が有る、実施に至っていない神奈川県条例については、07年当時、拙blogを含め、joho_triangleさんが記事をまとめられています。
【多選禁止条例(案)について】http://d.hatena.ne.jp/joho_triangle/20071011/p2
 なお、自治基本条例の中には多選多選自粛について規定するものもありますが、ご講演における辻山幸信先生(地方自治総合研究所)のお言葉をご紹介したこともあります。

【首長の多選禁止の条例制定】
元代表制である自治体において、議会が条例というカタチをもって首長の多選を制限するのは、議会の権能としての範囲を超えて「品がない」のではないか、と言う旨のお話しを伺いました。市民のワーキンググループの積み上げによる自治基本条例(案)であれば否定はしないが、意見をもとめられたら上記のように言っている、とのことでした。
http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20051110/p2

 そういえば、多選自粛(禁止)に関する法制論議もしばらく聞かないような気がします。