超ヤバい経済学
最近、珍しい方向からのアクセスがあるな、と思ったら、春場所中止の事態まで発展した大相撲の八百長疑惑について、拙blogでご紹介した書籍に原因があるようでした。
本書の原題は「Freakonomics」。「Freak」と「Economics」を合わせた造語です。邦題がそのニュアンスを伝えているかは微妙な感がありますが、ヤバいことに変わりはない。
- 作者: スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー,望月衛
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: 単行本
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相撲に話題を戻しましょう。相撲で一番「八百長」が発生しそうな局面はどんな場面でしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20101020/p2
本書でも記述されていますが、過去に八百長告発を行った関係者がその書籍刊行の直前、同日、同病院で同じ病気により死亡している経緯があり(!)、上記の記述に際しては私自身も東京湾に浮かぶ我が身を想像していささかの緊張を覚えたものの、幸い、今のところ2本の足は地面を歩いています。
さて、同書は、最近、続刊が刊行されました。
そのうち大きなテーマの一つは、「人の『善意』は経済学の実験で証明できるか」という問いかけです。被験者を2人用意して、片方が手持ちのカネを分配する。その観察から導き出される結論は…
誰もが望む「美しい」答えが「正しい」とは限らない。ここでは、キーワードは「インセンティブ」とだけヒントを出しておきましょう。
定説が覆る実験の経緯や、そこに携わった魅力的な研究者などの記述も楽しんでいただけると思います。