「異質なものの共存」と「多様な意見の集約」
政治学を専攻される研究者の方と某宴席で再会しました。
自治体学会の懇親会で、恥ずかしながら「『政治』って何なんですかね?」の難題をふっかけたことのある先生です。
そのときのやり取りは拙blogに掲載させていただいたことがあります。
私「議会内閣制と大統領制の比較の他にも、時代や地域によって様々な『政治』の形態があるでしょう。『民主主義』を達成しようとする手法にも、いろいろ議論がある。政治学で明らかにしようとする『政治』とは、いったい何なんでしょうか?」
(略)
先生「『政治』とはね、つまるところ『異質なものの共存』だと思うよ」
私「え?」
(略)
先生「いろいろな境遇、立場や考え方に人たちがいる。その人達が一緒にいる、生活する、その場面に『政治』は発生するんだよ」
http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20100528/p2
おそるおそる「忘れていらっしゃるかもしれませんが」と前置きして伺ってみたら「あのやり取りは僕も印象に残ってるよ」とのこと。きゃー。
市民参加などに関する各種審議会に有識者として参加される場合に、ご自身の政治信条はさておいて、腐心されているのは、多様な考えを集約する手法の制度化であるとのこと。
アルコールを交えてリラックスした雰囲気の中、改めて刺激を受けたやり取りでありました。