自治体法務の備忘録

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論争に勝つのは「知識」

 先日の福岡、夕方のお話。
 雑踏を歩いていたら、まだあどけなさを残す中学生とおぼしき詰め襟の少年と、連れだって歩く歳の頃30歳前後の男性が交わす会話が耳に留まりました。
男「だからね、論争で必要なのは『知識』なんだよ」
 あらら、おもしろそうな話だね、と歩くスピードを緩め、斜め後方から耳をそばだてます。
男「相手の言うことに対して自分の方が筋が通っていると思っても、知識が無いと説得できない」
 うんうん、と頷く少年。男性は塾講師か家庭教師なのでしょうか。
男「さっきのやり取りでも、『パターナリズム』という言葉が出た途端に展開が変わっただろ?」
少年「はい」
男「論争になったら相手に言わせたいだけ言わせても、頃合いを見て相手の知らないこちらの知識をぶつける。で、『どうお考えですか?』と質問するんだ。相手は答えられないか『どういう意味ですか?』と聞き返さざるを得ない。攻守が逆転するんだ」
 ほほー、と感心。やっぱり、専門性を深めるとともに興味は幅広く持たなければいけません。
 それもで、雑踏に消える彼らを見送りながら気になって仕方がありません。
 君たち、いったい何者なんだい?