自治体法務の備忘録

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かながわ政策法務研究会 江の島合宿

 かながわ政策法務研究会で新年恒例の行事となっっている江の島合宿に今年も参加させていただきました。写真は会場に向かう途中、江ノ電を途中下車してお参りした鎌倉の大仏さま。
 研究会は神奈川県庁グループのご発表の後、神野直彦先生(東京大学名誉教授)のご講演。経済学には疎いのでとても勉強になりました。
 ソブリンリスクが生じているギリシャをはじめ一部の国々をドイツが支える構図は日本の自治体間の構造に近いと指摘した上で、交付税のような配分機能がユーロ圏に確立されていないことが危機を深刻にしているとのこと。また、交付税のような国内の地方財政調整機能はワイマール憲法下のドイツで始まったことなど興味深いお話ばかり。
 では、日本における財政的な「調整」はいかにあるべきか、という点が本論なのですが、その内容は先生の近著に詳しい。

「分かち合い」の経済学 (岩波新書)

「分かち合い」の経済学 (岩波新書)

 ご講演後の先生に、幸いにもお話をさせていただく機会を得て、日本国債への投機的な介入による長期金利の上昇の懸念とそれが国債発行に与える危険性について伺ったところ、わかりやすく説明してくださり誠に感謝。また、上記書籍にサインも求める方を見て、そうかその手があったかと残念にも思ったり。
 いつもながら幹事の皆さま、お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。