自治体法務の備忘録

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校長が身につけたい経営に生かすリーガルマインド―身近な事例で学ぶ教育法規

校長が身につけたい経営に生かすリーガルマインド―身近な事例で学ぶ教育法規

校長が身につけたい経営に生かすリーガルマインド―身近な事例で学ぶ教育法規

千葉県政策法務課のYさんに鍛えていただいた後輩「お借りした本、おもしろかったです」
私「教育委員会って、過去の経緯から、自治体の中でも市長部局からは事務の内容が見えにくいところがあるよね」
後輩「学校の先生みたいに県費負担職員がいたり、『縦のライン』も複雑ですよね」
私「この本のおもしろいのは、『壁』の向こうにあるわかりにくい教育行政の仕組みを『俺たちの言葉』で説明してくれることなんだよ」
後輩「法制執務的な説明を『俺たちの言葉』っていうのが、妥当かどうかわかりませんがね」
私「『専決』と『代決』との違いの説明で、校長と教頭が例に出されると、学校の中の執行関係がわかるじゃない。他にも、不利益処分の際の聴聞の説明に挙げられた指導力不足教員など、教育行政のご苦労も興味深いよね」
 大きな自治体でしたら、教育委員会の中に独立した法規部門があるところもあるのでしょうが、小さな自治体ではそうもいきません。教育委員会における法律相談も市長部局の法規担当職員に寄せられることになります。
後輩「学校教育における著作権の特例、なんてのも書いてありましたね」
私「俺、以前に聞かれたことがあるよ。市長部局にいると見えにくい分野だよね」
 もともと「週刊教育資料」(教育公論社)に、コラムとして連載された「教育法規こぼれ話」が取りまとめられたものとのこと。書名にある「校長が身につけたい」は気にしないで手に取られてみてよいと思います。