自治体法務の備忘録

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政策法務ニュースレター

 ご紹介がすっかり遅れてしまいましたが、千葉県政策法務課がウェブ上にも掲載されている政策法務ニュースレターが更新されていました。
 このたびは、鈴木庸夫教授(千葉大学法科大学院)によるご講演の内容です。

 例えば、ある条例案が持ち込まれた場合、そもそも条例を制定すべきものなのか、目的は正当か、選択する行政手法は適切か等を検討し、落としどころを模索するわけである。(略)
 最終的には政策的判断・政治的判断をしなくてはならないのであろうが、下作業として法務部門が行うべきことは、政治的中立性を前提にした複数案の検討であることを強調したい。
http://www.pref.chiba.lg.jp/seihou/gyoukaku/newsletter/documents/letter9-natsutokubetsu.pdf

 県庁の各部署に置かれた委員を構成員とする政策法務委員会でのご講演ということもあって上級編。読んでいてものすごくスリリングです。
 先生も触れられている行政課題の発見と手段の検討は、私が講師を務めた山形県の庄内広域行政組合さんの政策法務研修で、2日間かけて演習した内容でもあります(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20120721/p1)。
 その際は

  • 問題の原因を発見した上で『あるべき方向性』の設定を
  • 手段の検討は、ベストではなくベターを

と説明させていただきました。ちょっとは参加者のお役に立てたかしら。
 ニュースレターのバックナンバーこちらです。
http://www.pref.chiba.lg.jp/seihou/gyoukaku/newsletter/index.html