自治体法務の備忘録

管理人のTwitterは、@keizu4080

地方議会と国会

後輩「国会は開会中に存在する、って教えていただきましたけど(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20121019/p1)、地方議会もそうなんですか?」
私「同じだよ」
後輩「でも、ほぼ1年中開会している国会に比べて、年4回それぞれ約1か月ずつしか地方議会が存在しないって、ちょっとピンときません」
私「ちょっと整理しようか。国会は、総選挙直後の『特別国会』を除いて、だいたい次のとおり開催されている。

 これ対して、地方議会は年4回、会期は約1か月で次のように開催されている。」

3月、6月、9月、12月

後輩「地方議会の閉会中って、議員さんたちは何やっているんですか?」
私「議会議員としての政治活動だよ。住民の要望を積極的に聴ける期間でもある。また、閉会中でも、議会の委員会は引き続き審査を行っている場合もある」
後輩「閉会中に大きな事件があったらどうするんですか?」
私「議会を開く余裕がないときは、『専決処分』と言って長が意思決定を行うことが自治法で規定されている。ただ、専決処分のあり方が九州の阿久根市の事例で問われたのは、記憶にも新しいよね」
 一方で、二元代表制のあり方として、スポット的に議会を存在させるのではなく、自治体ごとの判断で「通年議会」として常時存在させることも先ごろの自治法改正で可能になったのは、皆さまご承知のことでしょう。