自治体法務の備忘録

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初めての財政研修講師

 更新滞ってすいません。
 決算統計交付税算定の合間に、新規採用職員向けの実務研修の講師を務めることになりました。
 忙しい合間の資料作成となったわけですが、過去に経験がある法制執務研修や政策法務研修のように、財政研修についてもノウハウを修得できる良い機会と思ったのは事実です。
 新人さん向けということもあって、予算書の見方など実務的な内容から説明を始めましたが、予算の成立過程や総計予算主義など民主的なコントロールを目的とする自治体会計の特徴など、いくつかのエビソード*1を交えながら説明しました。
 講師の立場として楽しかったのは、バブル崩壊以前からの予算額・税収入を棒グラフに、民生費や土木費など主な支出額を折れ線グラフに併せて表示した図表を見て、参加者が気付いた点を順に発言し、それに対し私がコメントの形式で地方財政の動向を説明していく進行でした。
 バブル崩壊や山一ショック、リーマンショックなどの経済動向や三位一体の改革などの行財政改革の動きが、講義を聴くだけより実感を持って理解できたのではないかな。
 3時間の長丁場でしたが、なんとか及第点でしょうか。

*1:市長と議会の厳しい関係により1年近く暫定予算が続いた東京都東久留米市の例など。