自治体法務の備忘録

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新書濫読

 新年度予算が一段落し、積ん読であった本に手が伸びるようになりました。

 週刊文春への連載の書籍化。書籍化に当たり、記事内容のアップ・トゥ・デートもされています。いつもながら分かりやすい解説。
サバイバル宗教論 (文春新書)

サバイバル宗教論 (文春新書)

 臨済宗相国寺派の研修会における講義録。「前科一犯の佐藤優です」の書き出しには、凄みがあります。内容は、ご専門の国際情勢や地政学的な解説に加え、宗教から見た文化的背景の説明。これがおもしろい。
 また、各国の分析も興味深く、福祉国家のあり方として日本が目指すべきと紹介されるスウェーデンについては、そもそも福祉国家は国家規模が小さいところが多く、また、同国は監視社会といえる警察国家である、との指摘は虚をつかれました。
タモリ論(新潮新書)

タモリ論(新潮新書)

 書名は「タモリ論」ですが、ビートたけし明石屋さんまに関する論評も鋭い。ナインティ・ナインの岡村が「中途半端なボケでさんまさんに無茶苦茶怒られた」とTVのインタビューで話していたことを思う出い出しました。そうそう、安部首相の「いいとも」出演、見ましたよ。
EU崩壊 (新潮新書)

EU崩壊 (新潮新書)

 EUの成り立ちから現在の課題までを分かりやすく解説します。地政学的、文化的背景に基づく各国の特徴が興味深い。多様性の中でいかに一致を見出していくかは、地方自治にとっても大きなテーマですね。 「イスラーム」は宗教ではなく、生活そのものであるので末尾に「教」は付かない、とのこと。なるほど。
 分かりやすい解説が少ないイスラームに関する記述が多く、勉強になります。