新書濫読

　ここしばらくで読了した何冊かの新書についてメモ代わりに。気になるものがあればお手にとってみてください。おーい、hachiro86さーん。

知の格闘: 掟破りの政治学講義 (ちくま新書)

　著者の東京大学における最終講義を書籍化したもの。話題が多岐にわたるため、もっと聞きたいと思った部分があっさりと記述されたりする部分がちょっと残念。

日本政治ひざ打ち問答 日経プレミアシリーズ

　上記書籍の著者を含め、現代政治を間近で見てこられたご経験に基づく証言。興味深くあります。対話形式で、あっという間に読めます。

円安幻想 ドルにふりまわされないために (PHPビジネス新書)

　amazonでは書名からの期待に対する厳しい意見がありますが、通貨史としてはおもしろい。

世界は宗教で動いてる (光文社新書)

　ベストセラー「ふしぎなキリスト教」の著者のお１人による宗教論。ただし、神学的な教義にまではあまり踏み込まず、社会学的な立ち位置なので読みやすくあります。学生への講義形式であるのも読みやすさの理由のひとつ。

一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 (集英社新書)

　内田樹先生と中田考先生の対談。イスラーム学者であり、信者でもある中田先生のお話がおもしろい。イスラーム国家における現状の権力構造がイスラームの連帯を阻んでいる、とは興味深い指摘です。

社会保障亡国論 (講談社現代新書)

　経済学的な視点から社会保障に斬り込んでいます。構造改革的な軸足に重点がおかれています。