自治体法務の備忘録

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映画関係の新刊

 最近は日頃の慌しさに映画を観ることもなかなか叶わないのですが、ちょうど10年前は、年に100本見てますね(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20041225/p1)。
 映画関係の本も好きでして、最近読んだものの中からおもしろかったものをご紹介しましょう。id:hachiro86さん、食指が動きそうなものはありますか?

 映画会社の東映について、戦後の成り立ちから高度成長時代を経て映画産業が斜陽になるまでのドキュメント。ともかくおもしろい。
 同じ作者の「仁義なき日本沈没」も拙blogでご紹介したことがありますが(http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20120328/p2)、同書で紹介される「仁義なき戦い(1973年)」に至るまでの経緯が関係者への取材を基に緻密に記述され、読み応えがあります。それにしても、登場する実在の人物のなんと魅力的なこと! とはいえ、私は「仁義なき戦い」や「日本沈没」には間に合わなかった世代。むしろ思い入れが強いのは、本書で描かれる80年代の映画館です。扇情的なキャッチコピー(地獄の黙示録「劇場が戦場になる」)も懐かしく、掲載された当時の新聞広告には記憶がよみがえりますね。 その同時代の日本映画となると、角川映画! 「犬神家の一族」と横溝正史ブームから始まって、角川3人娘、「幻魔大戦」などの角川アニメなど懐かしい内容が並びます。 こちらはムック本、資料性が高し。金田一耕助を演じた役者といえば、石坂浩二古谷一行は有名ですが、中尾彬高倉健となると、皆さまご存知でしょうか。
 実は本書を電車の中で読んでいるのを後輩に見つかり、「真面目な顔で何読んでるのか、と思いました」と言われました
ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

 スパイダーマンの新作は公開中ですが、ハリウッド版の新作ゴジラの公開も夏に控えていますね。
 タイトルは扇情的ですが、内容は、ソニーピクチャーズで現在進行形の映画ビジネス論。作品を予算規模単位などで並行的に管理する手法などおもしろい。