自治体法務の備忘録

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ジブリに至るまで

 充実した書評をいつも楽しませていただいているhachiro86さんのサイト(http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/)で、ちょっと前まで映画に関する書籍が何冊か続けて取り上げられていました。私が紹介させていただいたものも何点かあって、お役にたてていただいようであれば何よりです。
 その中で「仕事道楽 新版−スタジオジブリの現場」を取り上げていましたが(http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20140823/p1)、ジブリ関連で何冊かご紹介しましょう。

あの旗を撃て!―『アニメージュ』血風録

あの旗を撃て!―『アニメージュ』血風録

 ジブリ誕生以前、「風の谷のナウシカ」の原作が連載されたのがアニメ専門誌「アニメージュ」です。本書は、その成り立ちから80年代の「アニメブーム」の原動力となった同誌の歴史を振り返ります。サブカルチャー史、出版史としてもおもしろい。
三流週刊誌編集部-アサヒ芸能と徳間康快の思い出

三流週刊誌編集部-アサヒ芸能と徳間康快の思い出

 こちらは、その「アニメージュ」の発行元である徳間書店の社員による回顧談。アクの強い「アサヒ芸能」のDNAがジブリの鈴木プロデューサーにも引き継がれていると見るのは穿ちすぎでしょうか。
 徳間康快社長は、現在では「角川映画」となった大映のスポンサーを務め、「ガメラ 大怪獣空中決戦」では官房長官で出演しています。
 ついでに言うと、角川書店井上伸一郎社長は、上記「アニメブーム」の際に、アニメ専門誌「アニメック」で副編集長を務められています。現在の複合メディア隆盛の萌芽を見るようで興味深くあります。
アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記

アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記

 上記アニメックの編集長(当時)による当時の振り返りです。アニメ史だけでなく、当時のアナログな雑誌作りの説明には感心しきり。