自治体法務の備忘録

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【訃報】田中義政さんご逝去

 さいたま市(合併前は与野市)の職員でいらした田中義政さんの訃報に接しました。ご逝去は10月28日とのこと。
 私が自治体学会の編集部員としてお手伝いをさせていただいた折は、事務局として慣れない私にお骨折りいただきました。会議の後の宴席では、楽しくお話させていただいたことを思い出します。
 ご著書もお人柄を反映して楽しく、自治の現場で仕事をするやりがいが伝わってくるものでありました。
 以下は、いただいたご著書からの引用です。栃木県大平山で、山本有三の文学碑に刻まれた「路傍の石」からの一節を見つけての折のこと。

たった一度しかない人生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか

 しばし、この文学碑の前にたたずみ、眼下に広がる関東平野を眺めたとき、身内にふつふつとたぎるものを感じた。よし、二度とない人生、思い通りという”通り”があるなら、それを歩いて己の人生の幕を下ろそう。
「輝け! さだめなき自治の中で」(公人社)86頁

 気がつけば、田中さんが同書を書かれた歳に、自分もずいぶん近づきました。
 合掌。