自治体法務の備忘録

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地方議会のズレの構造

地方議会のズレの構造

地方議会のズレの構造

 議会の本が続きます。こちらは、三省堂からの新刊。
 出版社をみて、え?と思いましたが、地方議会への世の興味が高まっているということでしょうか。
 最新の議会情報が満載の一方、自治法施行当時の関係書籍からの引用も多く、関係文献を効率よく「つまみ食い」できる嬉しさがあります。また、法的な考え方も踏まえた上でのわかりやすい解説は、さすがの吉田節です。
 本書は3つの章立てで構成され、議会を巡る「ズレ」について説明されています。

  • 第1章 市民感覚とのズレ
  • 第2章 法律上の指名とのズレ
  • 第3章 時代とのズレ

 章名だけを挙げると、厳しい指摘ばかりのように見えるかもしれませんが、衆院法制局に勤められたご経験を持ち、議会事務局実務研究会の呼びかけ人でもいらっしゃる著者が、地方議会の役割と今後の展開に大きな期待をされていることが感じられます。

第1章は、主に住民のみなさんに向けて、第2章と第3章は、主に議員や議会事務局職員に向けて書きました、
「はじめに」より

 地方議会に関する読みやすい解説書は少ないので、ご興味ある方は、是非お手にとっていただけたらと思います。