自治体法務の備忘録

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条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実

条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実

条例づくりのきほん ケースで学ぶ立法事実

 刊行されたばかりの田中孝男先生(九州大学法学研究院)のご著書です。
 政策法務の語が条例策定の過程において出ることが珍しくなくなりましたが、その前提となる立法事実についてわかりやすく解説する参考書はなかったように思います。大学教授と自治体職員の対話形式で構成され、内容の充実に比して読む負担がありません。
 全体は3部構成で、章ごとに「立法事実とはなんなのか」「ケースごとの立法事実の検討」「立法事実の整え方」の視点から構成されています。取りあげられる事例は、違憲とされた法律の事例や、自治体のおける条例策定の検討例などバラエティがあります。

大まかに言えば、立法事実は、立法者が、何らかの価値観や規範的な観点から評価したものであると、理解してよいと思います。
(41頁)

 本書を読むと、政策法務が単なる先行事例のキャッチアップであってはならないことを再確認できるだけでなく、既存の法律・条例の見方も変わります。理念条例のあり方についても考えさせられますね。
 ご興味ある方は、是非お手に取ってください。
 なお、田中先生のご本は、

条例づくりのための政策法務

条例づくりのための政策法務

も読みやすく、政策実現のための条例づくりについて参考になります。