自治体法務の備忘録

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千葉県政策法務ニュースレター

 すっかりご紹介が遅れてしまいましたが、千葉県政策法務課から「政策法務ニュースレター」が発信されていました。

【行政手続について ~意見陳述のための手続を中心に~】

 当班への相談が多い行政手続法(条例)(以下、「法」とし、行政手続法の条文を参照します。)上の制度を取り上げていきます。
 今回は、その中でも特に相談件数の多い意見陳述のための手続について説明します。

https://www.pref.chiba.lg.jp/seihou/gyoukaku/newsletter/documents/letter16-2.pdf

  千葉県政策法務課では、継続的に情報発信に努められています。人事異動もあるでしょうし、なかなか真似できません。

 ニュースレターのバックナンバーは、こちら↓

www.pref.chiba.lg.jp

幕張メッセ「臨時医療施設」条例

 機動的な千葉県の対応ですが、幕張メッセを臨時の医療施設にするに当たり、千葉県条例が制定されていました。

【千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例】

https://www.pref.chiba.lg.jp/seihou/kenpou/documents/r020501-gai27.pdf

  開設と運営について、その臨時性と円滑な実施についての記述になるほどと思います。末条に、実施後の見直し規定があるのも技術面から興味深い。

 条例事項はどこまでか、参考になる事例かと思います。

 なお、財政部門に身を置いた立場として気になるその財源ですが、国からの交付金を充てるとのことです。

アニメ版「ペルソナ5」

 外出もままならない折、アニメ版「ペルソナ5」を観ましてね。
 相手は暴力教師から始まり、果ては悪徳政治家へと。
 居心地の良い喫茶店が溜まり場なんて、あの頃憧れたシチュエーション
「悪い大人は許さない!」
 このようなジュブナイルが今もあることに安心と希望を覚えます。

 京王線への連絡口での立ったままの会合や、渋谷の街並みなど、東急沿線で学生時代を過ごした自分にとって懐かしい景色でもあります。
 あの頃のみんな、元気かな。

 まあ、今の私はドラマの登場人物に警戒される「大人」であるわけですがσ(^◇^;)
https://p5a.jp/

決算剰余金と財政調整基金(半鐘さんによる補足)

 先日、財政調整基金について拙blogに掲載しましたが(https://kei-zu.hatenablog.com/entry/20200404/1586004419)、Twitter上での私のやり取りを見て、半鐘さん(「半鐘の半死半生(http://hanshoblog.blog50.fc2.com/)」管理人)から、説明の補足をいただきました。
 私だけが読むのはもったいないので、ご本人の了解のもとで掲載させていただきます。

【決算剰余金の使い方】

これが2月補正で落とせていたら、次年度当初予算に回せるということらしいが、この流れイマイチ腑に落ちてない

決算剰余金は、「繰越金」という名前がついて初めて歳入として執行できます。
それまでは、ただのだぶついた現金です。
歳入ではありませんし、ゆえに歳出予算も組めません。
なので、決算議会が終わるまでは宙に浮いているような状態です。

対して、2月補正で落とした分を基金に積めていると、当初予算では「(基金)繰入金」として計上でき、歳出にも使えます。
そういう次第というと、わかっていただけるかしら。

【財政調整基金はいくらあれば良いか】
予算の執行残については、財政課も経験的にいくらくらい(何%くらい)出そうというのはわかっていますけれども、所詮、決算後でないと使えないお金ですので、心の中で当てにする程度ですかね。

「公務員の仕事の授業」書評(堤直規さん)

 キャリアコンサルタントの資格を持たれる小金井市の堤直規さんに、拙著「公務員の仕事の授業」をご紹介いただきました(`・ω・´)

タイトルに「疑問をほどいて失敗をなくす」とあるように、仕事をしていて感じる疑問に、法的な根拠からしっかりと答えてくれる本です。http://blog.livedoor.jp/nao_tsutsumi/archives/54416413.html

 公務員向けの入門書のベストセラー「公務員1年目の教科書」の著者である堤さんに褒めていただくと励みになります。ありがとうございます<(_ _)>

公務員1年目の教科書

公務員1年目の教科書

  • 作者:堤 直規
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: 単行本
 

 

「財政調整基金って内部留保なの?」ちょっと違います

「財政調整基金って内部留保なの?」と聞かれ、「ちょっと違います」と答えたことがあります。

私「どちらかと言うと「車間距離」」

相手「?」

私「歳入と歳出は、同額でなければいけない。歳出は支出の上限なので、原則として自治体の決算は黒字になるはずです。ただし、予算の編成において収入に不足が生じる場合は、不足分を穴埋めするために基金が使用されます。

 もちろん、結果として黒字になった分を基金に積んでプラマイゼロにできればいいんですが、収入が減少傾向にある場合、年ごとに基金が目減りする事になる」

相手「中長期的には、結果として内部留保として使用されていると考えてよいのかな?」

私「うーん。そもそも収入が減れば、税率を上げるなどして収入を増やすか、支出を見直して健全な財政運営を検討しなければいけないわけです。いくつかの例外があるとはいえ、年度内で収支の帳尻を合わせるのが「会計年度独立の原則」の考え方ですから」

相手「ふーん」

私「ということから、財政調整基金は、単年度予算主義において、毎年度、予算編成を「安全に」編成するための車間距離と言えるわけです」

相手「財政調整基金に、適正な額ってあるの?」

私「いくらあればよいか、というのは難しい議論でねえ。国には「自治体は、貯め込んでいる」とする意見もありますが、自治体には「三位一体の改革」で、歳入の大きな柱である地方交付税を大幅に削られた経験があるのです。

 また、本来であれば普通交付税とされるべき収入が臨時財政対策債に振り替えられ、将来的な収入の不安が慢性的に生じている現状があります」

「新任者に捧ぐ」半鐘の半死半生 (ちびっとだけ)リターンズ

 法務blog「半鐘の半死半生」は、互いにトラックバックを行うなど、拙blogの運営において随分とお世話になりました。
 現在は更新を止められている管理人の「半鐘さん」ですが、このたび法規部門の新任者に向けて、ご自身の過去記事をまとめられています。
 過去にウェブ上で漫才を繰り広げた相方としましては、ご生存が確認できて、何より(T^T)

これは、非法学部卒ながらも、法規担当の道を探し続けた者の物語(ブログ)。
新任や修行途上の方の便宜に、参考になりそうな記事にタグをつけてみました。
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/blog-entry-1201.html

 ありがたいありがたい。

誰しも、同じような不安や悩み(や不満)を抱えながら育っていくものです。

 タグ付けされた各記事を改めて拝見すると、ユーモアあふれるサービス精神の中に、ご自身の仕事を客観視する冷静さと、後進の方たちに対する暖かな視線を感じます。
 「新任」の名称でタグ付けで展開された記事はこちら↓
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/?tag=%E6%96%B0%E4%BB%BB
スマホ用の画面表示では、うまくタグ表示されないかもしれません
場合によれば、PC画面表示を試してみてください。

 上記のタグ付けされた記事から、1節をご紹介しましょう。9年前、2011年4月1日の記事です。

例規の世界へようこそ。
(略)
これから、行政に携わる者として、極めて濃密な時を過ごすことになるでしょう。
いろんな意味で。

不安もあるでしょうが、なに、大丈夫です。
私なんか、法学部出でもないのに担当ですよ? だから、あなたもきっと大丈夫。
 
ともに精進してまいりましょう。
http://hanshoblog.blog50.fc2.com/blog-entry-448.html